ある日、俺宛てに一通の国際メール(手紙)が届いた。
送り主は母さん。
不思議に思い破いてみた封筒の中に入っていたのは…
―同窓会の招待状だった…
■イタリアより愛をこめて■
晴れ渡る空。雲一つないスカイブルー。
色鮮やかに紅葉(こうよう)した紅葉(もみじ)が質素な道を美しく彩る。
あぁ…もう何年ぶりだろうか。
ボンゴレのボスに就任してから大分経つ。今まで忙しくて、
こちらに帰ってくる暇などなかった。
最近はようやく落ち着いてきたけど、それでも忙しいのにかわりはない。
「日本って感じだねぇ」
んーっと大きく伸びをして、俺―沢田綱吉―はそう言った。
季節は秋。
10年ぶりに集まろうということになったのか、
俺の元に3枚の招待状が届いたのはつい1ヶ月前のことだ。
場所は当然のことながら日本。
そんなわけで俺達は休暇と称して日本へやってきた。
リボーンが気をきかせてくれたのかなんと今回の休暇は3日もある。
普段からすれば絶対に有り得ない数字だ。
まぁ…そのぶん休暇が終わったら屋敷に缶詰めだろうけど…
「さてと…会場に行こうか」
ふわり…と微笑んで山本と隼人…そしてリボーンに話かける。
俺が誘われているのだからこの2人が誘われないわけがない。
リボーンはただの護衛兼見張りだ。
「そうですね…行きましょうか、10代目」
「あいつ等に会うのも久しぶりだなぁ〜」
隼人はそうでもないが、山本は嬉しいみたいだな…
まぁ…俺も楽しみなのにかわりはないけど。
―――――――――――
その頃会場では…
「ねぇ!そう言えば今日、獄寺くんと山本くん、来るんだってぇ!!」
「えっ?ホントにっ!!?てなるとダメツナも一緒??」
「じゃない?」
「いつも一緒に居たもんねぇ〜あの3人っ!」
ツナ達より一足先に来ていた元2-Aのメンバーが世間話(?)に花を咲かせていた。
中学の頃から人気のあった獄寺と山本。
ミーハーな女が群がるのは無理ないことだ。
そんな話をしていた途端。
会場の扉が大きく開かれた。
何かと思い全員がそちらを振り向いた瞬間。
目に入ったのは獄寺にリードされつつ優雅に会場に入ってくるツナの姿。
「Buon giorno!」
次に聞こえてきた流暢なイタリア語に、皆が我が耳と目を疑った。
―あの…ダメツナがっ!!?
「10代目…」
「あっ…ここ日本だっけ…」
さらり…と靡く琥珀色の髪。
陶器のようにすべらかで白い肌。
10年前からは想像も出来ないような姿。
しかし彼は確かに―沢田綱吉で…
見違えた…その場に居た全員が一瞬にしてそう感じていた。
「ごめんね?向こう(イタリア)での暮らしが長いせいで…何か不思議な感じだなぁ」
ふわり…と微笑めば、そこに居た女はこぞって頬を赤らめ、
男はあまりの違いように呆然としている。
ツナ=ダメダメという方程式が頭の中で成り立っていたせいだろう。
まさに全員が言葉を失っている。
「京子ちゃんっ!久しぶり…了平さんも一緒にこっちに来てるから、明日は2人でゆっくりしててね?」
「ホントにっ?ありがとうツナくんっ!」
唯一、ツナ達の事情を知り、兄がツナの守護者という立場に居る京子は、至って普通にツナと接していた。
「?、みんな…どうかした?俺そんなに可笑しい格好してるかな?」
「いえっ!まさかっ!!10代目はいつでも素晴らしいですっ!」
「みんなツナの変わりように驚いてんだろ?」
ツナの両隣を固めていた獄寺と山本が即座に答える。
その時…
バンっ!と軽快な音を響かせ、会場の扉が開いた。
「…?」
誰かと思い扉の方を見てみれば…
「…あ…恭弥さん…」
そこには並盛の秩序とも言える人物…。
―雲雀恭弥―が立っていた。
「…綱吉…敵衆、」
鬱陶し気に眉をひそめ、
不機嫌極まりない声音で要件だけ告げる雲雀に、
当然のごとく綱吉達を除く元2-Aの面々は怯えきった表情。
そして、今まで柔らかかった綱吉の空気が冷たく研ぎ澄まされたことに、一同はまた小さく息を呑んだ。
「……隼人、……山本、」
「恭弥さん、」
声が響く。
冷たさを含んだ綱吉の声。
己の名前を呼ばれた3人が頷けば、
そこは、戦場となりうる…
「一般人を巻き込んじゃダメだよ、」
「どうせ相手は今の『ボンゴレ』を知らない弱者ジャパニーズマフィアだ、」
「どうせ半分以上はリボーンが片付けてるだろうから、」
「俺達は頭を、潰せばいい」
「ボンゴレに逆らったこと、後悔させてあげなくちゃ」
そう綱吉が残虐的な笑みを浮かべて微笑めば、
「「「Si、」」」
雲雀、獄寺、山本が、声を揃えて返事を返す。
それを見て驚いたのが周りに居た人々だ。
まず驚いたのがアノ雲雀恭弥が大人しくツナに従っていること。
2つ目はツナの雰囲気が豹変した事。
10年前とは似ても似つかないツナに、みな驚き、驚愕している。
Pi Pi Pi Pi Pi Pi
ふと、ツナの持っていた携帯が、不意に声を上げて鳴き出した。
「あぁ…リボーン?うん…そう、分かった…」
ピッ…
要点だけ告げたような電話を切り、大人しくしていた3人に向き直る。
「…今リボーンから連絡来ました。…行きましょうか…ボンゴレの『力』を思い知らせる
為に…」
くすり…と怪しく微笑んで、その唇に冷笑を浮かべる姿は正に妖艶。
一気に変わった雰囲気に誰もが固唾を呑む。
「じゃぁ…みんな、ごめんね?せっかくの同窓会、台無しにしちゃって。」
その一言だけ残して、ツナをはじめとした4人は去っていった…。
「……沢田……変わりすぎ…だろ、」
そしてツナ達が去った後。
誰とも知らずぽつり…と呟いた。
ドキドキしながら読んじゃいました!!
こういうの大好きvv
みんな変わったツナに惚れるんだろう♪