彼は、いつでもそうだ…



■流るるは雲■



どごぉん…っ!


破棄されたとある倉庫街。
そこで、ひとつの爆音が響き渡った。

舞い上がる硝煙。
くすぶる…何かが焦げたような臭い。
真っ白な煙は天に登り霧散していく。



そんな様子を眺めている1人の少年…いや、青年が居た。
長い蜂蜜色の髪に琥珀色の大きな瞳。
顔立ちは幼く中性的で、まるでフランス人形のような顔の作りをしている。

ふわり…と風が吹けばその長い髪が靡き、
悪戯に青年の髪を弄んでは、流れていく。


ふと、今まで見ていただけの青年が口を開いた。



「…この程度で…ボンゴレに勝てると思ったんですか、」


にやり…と怪しい冷笑を浮かべて。
近くでのたうち回っていた男に、黒光りするモノを見せ付けるように翳(かざ)す。

男は、ひっ…と小さく悲鳴を上げ、
そのまま動かぬ肉人形と化した。


「…ボンゴレに逆らったのが、そもそもの間違えだったんですよ…」



―だってボンゴレには黒い死神が、漆黒の悪魔が、銀の閃光が、氷の剣士が…


―――そして琥珀の堕天使が…居るのだから…



名もなきジャパニーズマフィアは、牙を立ててはいけないモノに牙を立て…
その結果。
琥珀の堕天使を…怒らせてしまったのだ…。


「よく覚えておくんだね、愚民共、」

「世の中には逆らっちゃいけねぇ人って、居るだろ?」

「わざわざ10代目のお手を煩わせたこと…死をもって償いやがれ…」

「…どうやら、ボンゴレをなめてたみてぇだな…」


琥珀色の青年…もといボンゴレファミリー10代目ボスである
―沢田綱吉―を守るように周りに居た雲雀、山本、獄寺、リボーンが次々と口を開く。
その瞳はまるで氷のように冷たく、深い。


「オレの家庭教師を、守護者を…」

「オレを、あまりなめないで下さい、」


にっこりと鮮やかに微笑んで、
残酷にも鉄の塊を相手方のボスの眉間に、撃ち込んだ…。


「Ciao.」


――さようなら、もう二度と…会う事はないけれど…



ゆっくりと…まるでスローモーションのように男が倒れていく。
その肉塊にもはや感情や…痛みなどない。
ただの死体…。


どさっと言う音と共にツナ達はきびすを返し、歩き出す。
頬についた血を…拭いながら…。





黒い死神=リボーン
漆黒の悪魔=雲雀さん
銀の閃光=獄寺
氷の剣士=山本
琥珀の堕天使=ツナ

なイメージだそうです。
それにしてもおもしろい!!