生きている次元が違うと実感するのは、まさにこんな時。
◆中学生らしく!◆
「綱吉、今度の日曜は空けておきな」
「へ?」
いきなり雲雀さんが発した言葉に、間抜けな返事をしてしまった。
いや、だって話の脈絡がまったく分かりませんよ雲雀さん。
応接室に呼び出して開口一番『日曜は空けておきな』って…。
「えっと…理由を聞いてもいいですか?」
「婚約者避け」
「……………はぃ…?」
え?え??
なに?オレの聞き間違い?
でも今この人婚約者って言ったよね?
ねぇ!?言ったよね!!?
あたふたして話の展開についていけないオレをよそに、雲雀さんは平然とした顔で話を進めていく。
「相手方のご令嬢が五月蝿くてね。僕にはもう心に決めた人が居るから、って断ったんだけど」
「って!!?何なんですか婚約者って!!?」
「ワォ、今更なツッコミだね綱吉」
婚約者ってアレだよね。
所謂、ケッコンをゼンテイとしてオツキアイしてる人達…だよね?
混乱を始める頭は最早オレには制御不能。
今までのダメツナ人生で培われてきたキング・オブ・ネガティブがにょきり、と芽を出す。
「ひっ雲雀さんはっ!オレとの付き合いは遊びだったんですか!!?」
「は?ちょっと…何言い出してるの綱吉…僕でも怒るよ?」
あなたいつでも怒ってるでしょ!!と云うツッコミは悲しいかな、オレの口から出る事はなかった。
「だって!だって雲雀さんが今婚約者って!!」
オレは泣きそうになりながら、必死で拙い言葉を絞り出す。
下手すればこのまま号泣出来る自信あるよ、オレ。
「綱吉…人の話聞いてたかい…?」
「……ふぇ?」
「さっき言ったでしょ、『婚約者避け』だって。僕には綱吉が居るって事を両親に見せ付けておこうと思ってね」
そうすれば縁談話ももう来ないでしょ?
そう言って笑う雲雀さん。
つまり…この人はオレとの仲を親公認にしようとしてる…?
オレの許容量の少ない頭がその結論に思い至った時、オレの顔は面白いくらい熱くなっていた。
て云うか、その前に『婚約者』とかさらりと言ってる辺り何者なのだろうか…。
この雲雀恭弥と云う人物は。
とりあえず言いたい。
雲雀さんって本当に中学生ですか?って。
「そんな訳だから、綱吉借りるよ赤ん坊」
「まぁ、ヒバリが未来の10代目の婿になるなら文句ねぇな」
「え?わっ!!?リボーン!!?一体いつ来たの!!?」
ひょっこり、とニヒルな笑みを浮かべながら登場したのはオレの家庭教師サマ。
つか本当に神出鬼没だなお前!
「面白そうだし、許すゾ。1日ツナを貸してやる」
「オレは物かよっ!!?」
オレ抜きで話を進めてしまった雲雀さんとリボーンは、数回言葉を交わして直ぐに別れる。
「じゃぁ綱吉、日曜君の家まで迎えに行くから大人しく待ってるんだよ?」
にこり、と鮮やかに微笑む美しい風紀委員長に逆らえるわけもなく、オレはこくり、と頷いた。
*END*
ヒバツナ最高!!
三万記念で、フリーってあったから、強奪してきちゃったvv