我愛羅=@番ナルト(クール)と過ごす



我愛羅は、自里からわざわざこちらに来ているので、旅館を取っていた。
掛け軸、一輪挿し、豪奢な作りの卓袱台に、急須などが入っているお茶道具が入った小さな引き出ししかない、簡素な造りの和風の広い部屋で、奈良シカマルが作成したクローンのナルトをマジマジと見る。
静かに、卓袱台の上に置かれているお茶うけの菓子をポリポリ食べながら、ナルトもこちらをじっと見つめてくる。
「うまいか・・・?」
返事は無い。
黙々とポリポリと菓子を食べながら、今度は掛け軸を見ている。
出会った時は絵本を見ていたり、今は掛け軸を見ている事からして、もしかしたら絵が好きなのかもしれない。
試しに、持っていた何本かの巻物をナルトに見せてやると、少し興味があるのか、漸く反応が見えた。
巻物を広げ、
「これは砂に伝わる術の見本で、印の組み方などが描いてある。・・・こっちは、口伝で伝えられている生き物の図鑑だ・・・。」
聞いているのか、いないのか、よく解らないが、我愛羅は満足だった。
ずっと、ナルトと一度ゆっくり会いたかったと思っていた。
例え、それが偽物でも。
ゆっくり話し掛けていると、ナルトがこちらに向き、少しはにかんだ様に笑ったのだ。
「?」
ナルトが、巻物を指差し、首を傾げる。
「これは、水虎と言われる幻の生き物で、砂には年に数回雨季があるのだが、その時にしか出てこないらしい・・・こっちは・・・」
色々と説明してやると、さっきまで曖昧な微笑だったのが、確実に笑っているのが解った。
もしかして、クールではなく、シャイ、なのかもしれない。
その証拠に、段々と我愛羅に笑いかける回数が増えている。
・・・良い物を作ったな・・・。
研究費をもう少し増やしておこう・・・。
我愛羅は奈良シカマルへの援助増額を決めたのだった。






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