鹿丸研究所










深い深い森の中にそれはあった。
中に入れば、異常とも言える様な湿気を帯びた部屋の中にこの研究所の主が居た。
しばらく寝ていなかったのだろうか、目の下に薄っすらと隈が出来ている。
「いいかー?お前等。・・・ついに俺の研究が完成した。」
もったいぶる様にゆっくりと、しかしハッキリした口調で研究所所長・奈良シカマルが説明を始め、その様子を何人かが食い入るように見つめ、聞いている。
その受講者は、うちはサスケ、はたけカカシ、うみのイルカ、犬塚キバ、我愛羅の5人。
「まず、改めてこの研究を始めるきっかけになった全国に居る読者の皆と、1番のスポンサーの我愛羅、並びにその他のショボイスポンサーに礼を言わせて貰う、ありがとう。」
シカマルが、ペコリと頭を下げると、我愛羅は当然の事をしたまでだ、と言った感じで頷き、他の面々はショボイは余計だ、と話の先を促す。
「よし。じゃあ、まず研究内容から説明する。めんどくせーから、掻い摘んで説明するから、耳の穴かっぽじって良く聞きやがれ野郎共。」
キバが、「オウッ!」と元気良く返事をした所で説明が始まる。
「まず、先日今まで一部解読不明だった『人ゲノム』解析が出来た事は皆、新聞なり読んで知っているかと思う。その解読結果によると、両親から子供へ受け継がれる類似点は1500箇所、つまり全体の12%しか無い。簡単に言えば88%の部分は他の人間と同じ、って事になるな?そんでもって、人格解析結果の約99%は同じで、残り1%が『個性』ってなっている事が解った訳だが・・・。」
続きが聞きたくて、皆が、ごくりと喉を鳴らす。
「つまり、人間皮を剥けば皆ほぼ同じ筋組織等で形成されている事に変わりは無い。性格1%、外見は12%の違いだけ。ならば、その計13%を変えれば、『同じ人間が量産出来るのでは?』と始まったこの研究も遂に完成した!!」
おおー!!と皆が拍手をして、シカマルがいつの間にか手に持っていたリモコンを操作すると、シカマルが立っていた後ろの壁がゴゴゴ、と音を立てて開いていった。
そして、透明のガラスの隔たれた部屋が出現し、その中に居たのは紛れも無く、
『うずまきナルト』5人だった。
「どうだ!?」
シカマルが威張り、それを、凄い!素晴らしい!だのそれぞれが賛辞の言葉を述べながらガラスの壁にへばりついた。
ナルト達はそれぞれ番号がプリントされているTシャツを着せられ、向こう側に居るナルト5人もこちらに気付き、寄ってきて、様々なアクションを取り、
1番のナルトは、ちょこんと座ったままで、絵本を読み、こちらを見向きもしない。
2番のナルトは、興味深げにガラスに近付き、首を傾げてこちらを見ている。
3番のナルトは、勢い余ってガラスに激突し、ぶつけた鼻を抑えている。
4番のナルトは、人差し指を咥えながらこちらを怪しげな視線で見つめている。
5番のナルトは、何が悲しいのか目が潤みっぱなしで、今にも泣きそうだ。
「ただ、普通に量産しても面白くないから、色んなパターンを作ってみた。まず、@は本体とは無縁なクールなナルト。Aは大人しいナルト。Bはほぼ本来のナルトに近い、ドジなナルト。C発情中のナルト。Dはちょっと女々しいナルトだ。じゃあ、研究発表も終わった所でクジ引きだ。数字が描いてあるから、1番の奴から順に好きなナルトを選べ。」
シカマルが箱を持ってきて、1人ずつにクジを引かせ、それぞれの希望を聞いていく。



結果。

我愛羅=@番ナルト(クール)

犬塚キバ=A番ナルト(大人しい)

うみのイルカ=B番ナルト(ドジばっかり)

はたけカカシ=C番ナルト(ド淫乱)

うちはサスケ=D番ナルト(泣き虫)



になった。
「お前等、そのクローンは殆ど話せないからな。ま、教える事は可能だけど、ほぼ諦めろ。」
シカマルが、それぞれ目当てのナルトと研究所を出ようとする後姿についでとばかりに話し掛けたが、皆はもうナルトに夢中で誰一人返事を返さない。
「ったくよー・・・。じゃ、読者の方は好きな物をクリックしていってらっしゃーい。あー、言い忘れたけどC番のナルトは15歳未満はクリックしないよーに。じゃ、俺は寝るぜ。」
そう言ってシカマルは奥の部屋へと消えていった。
















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