うみのイルカ=B番ナルト(ドジばっかり)
「あ、おい大丈夫か!?」
並んで歩けば石に躓いて転び、恥かしそうにエヘヘ、と笑い、イルカの姿が見えなくなった瞬間に何かしらのイタズラを仕掛ける、そんなナルトに生来世話好きのイルカにとってはこのナルトは待ち望んだ物だった。
オリジナルのナルトは、それこそ小さい内はイタズラ大好き、好奇心旺盛で腕白小僧だったが、成長して年頃になった今ではきちんと話を聞くときは聞くし、イタズラも殆どしなくなった。
それは、イルカにとっては嬉しくもあり、寂しくもあった。
このナルトは、昔のナルトそのまま、って感じで、先程からイルカに怒られる、と解っているのにイタズラを止める気配は無く、そんなナルトの姿を見てにやけてしまう。
「やっぱ、ナルトはこうじゃないと・・・。」
頭を撫でれば、エヘヘ、と笑い、そうしている間にも電柱にぶつかりそうになったり、注意力散漫で目を離せない。
「よし、今晩は何食いたい?やっぱりラーメンか?」
訊ねるが、言葉を話せない(学習していない)ナルトは首を傾げるばかりで、そんな姿も幼い頃のナルトを彷彿させると同時に、教師としての熱意が頭を擡げ出す。
「よし、帰ったらアカデミーの教科書で勉強だ!それから、一緒に一楽に行こうな?」
上機嫌のイルカのすぐ横で、ナルトは排水溝に片足を取られ、転んでいた。
「・・・。」
あまりのドジッぷりに、一瞬脳裏に浮かんだのは、
「もしかして、ドジじゃなくて、バカ・・・?」
いや、でも、これが一番俺が望んでたのだし、と気を取り直すが、その直ぐ横でナルトが今度は反対の足も排水溝に取られ、ズボンがビチャビチャで泥だらけ。
これは、帰宅したらすぐ風呂に入れてやらなければ。
・・・もしかして、ババを掴まされたのでは、軽くシカマルを呪ったイルカであった。
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